日本の南極での違法な捕鯨は世界中から非難され続けているが、日本のマスコミは全く真実を伝えていない.私は前回の南極捕鯨シーズン(2010年11月〜2011年3月)まで環境保護団体シーシェパードの通訳として5ヶ月に渡り、南極での船上生活をした.

Noro153+EN2011-11-07


今年も日本はすでに南極への違法な捕鯨のために国民の血税から、715,000,000円の予算を用意した.この額は通年の54%増しだ.日本政府の原発事故の対応は、捕鯨にも同様に当てはまるが、違いは、原発事故は被害者たちが日本国内に沢山いることで、政府のウソなどに声を上げる人々が大勢居る.捕鯨の場合は100%のメディアは日本政府と官僚側のニュースしか出さないので、実際はどうなのか、海外の人々やメディアはどう伝えているのか、ということは全く国民には知らされていない.そのために誤解している人々が沢山居るので、ぜひ真実を知ってもらいたい.

まず日本の捕鯨が非難されている理由(下記の記事にも明記している):

  1. 南極海クジラ保護海域でのクジラの密猟である
  2. 絶滅危惧種に指定されているクジラを殺している(ワシントン条約絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約に違反している)
  3. オーストラリア連邦政府・最高裁の「オーストラリア海域での捕鯨禁止命令」を無視している
  4. 1986年にIWC国際捕鯨委員会)によって定められた「商業捕鯨の永久モラトリウム」違反、及び再三のIWCからの勧告通達を無視している
  5. 「調査」と称した商業捕鯨である→調査捕鯨を開始して以来(1987年〜)一度も調査・研究発表をしていない
  6. 倫理的理由:数時間に渡る苦しみの後死に至る、残酷である
  7. 60年前には、45カ国が常時南極で捕鯨をしていたが、現在では日本だけだ
  8. クジラを絶滅させることは、世界中の海の生態系を壊すことになる.ひいては人類絶滅に繋がる
  9. クジラ肉の需要を作る為に助成金を出し日本各地に「クジラの町」を作ったり、水銀汚染のクジラ肉を学校給食として子供たちに食べさせている

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以下の記事は、2月に書いた記事でかつての「野毛の仲間」が出版した「ハマ野毛7号」に掲載してもらったもので先ずはそれを読んでください.数回に渡りこのことを書きたいので、真っ当な質問はぜひ書き込んでください.