最近面白い事を知った.「村八分」というのは大昔の日本にあったことかと思っていたら、なんと現存するという事実.横浜という自由な都市で生まれ育って、早くから日本を飛び出したので、そういうことすら知らなかった私には、とても新鮮な面白い事実で、沢山のことの説明になる.

Noro153+EN2011-08-30


面白いのは、「村八分」の裁判があったという.ウィキペディアからの引用:

新潟県関川村沼集落において、2004年春お盆のイワナのつかみ取り大会において「準備と後片づけでお盆をゆっくり過ごせない」と一部の村民が不参加を申し出た。 集落の有力者が「従わなければ村八分にする」と、11戸に山菜採りやゴミ収集箱の使用を禁じた。この村八分行為を受けて、村民11人は同年夏、「村八分」の停止などを求めて有力者ら3人を新潟地裁に提訴した。1審の新潟地裁新発田支部では有力者側に不法行為の禁止と計220万円の損害賠償を命じた。有力者は東京高裁に控訴したが、2007年10月10日東京高裁も地裁の判断を支持し、控訴を棄却した。(なお本件に絡み、同大会に必要なイワナを寄付によって取得したにもかかわらず購入したように見せかけ、村から補助金を詐取したという不祥事も発覚している。)

私には、人口4人のシーランド大公国のできごとを読むのと同じように、楽しい記事だ.完全に関係ないから面白いのと、こんなことが21世紀の先進国、日本にあるという事実.補助金詐欺は日本中に蔓延っているとして、村八分が正式な状況で現存している・・・・これを機にいろいろな事実をネットサーフィンした.

日本のイジメというのは明らかにこの思想から来たもので、かつての横浜には存在しなかったという更なる確信を持ってしまった.イジメというのは田舎の人々の発想に他ならない.みんなで個人または少数をイジメるということが企業や社会に蔓延っているのは、民主主義を妨害し、発言の自由と知る自由、そして考える権利さえ人々から奪う事になっている.都会に出てきて、新しく入った集落で村八分にならないことだけを考え行動する.そして、みんなと同じでいることで、生き延びる事ができると思い込んでしまう.例えその集落が集落として悪をしようともその悪が善になる.その場合、事実や倫理というのは、全く観点には入っていない.

村八分という出来事を裁判に持っていった人たちには、とても感謝する.これがなければ、村八分が正式に存在することさえ知らずにいた.

横浜で飲食店をやっていた時、常連で横浜市の交通局に勤めていた人が、局内でのイジメの話しをしてくれた.彼は50近くで、高校卒業後すぐに今の職場へ入ったそうだ.2年ぐらい経ったころ、上司とちょっとしたイザコザがあり、それ以降完全に職場内でのイジメに合っているという.それは30年続き、最後まで行くだろうと話してくれた.新しく入ってくる人たちもそれを察し、理由が解らないのに同じようにイジメる側に付く.何をするかというと、飲み会などの行事には一切誘われない.口を聞いてくれない、無視される・・・・ 当然昇格はあり得ない.

数年前というか、横浜市の交通局は常に様々な失態が暴露されている.私がいたころは、バスの運転手がお金の箱から好きな額を盗んでいた.ほとんどのバスの運転手がやっていたことで、新しく入ってくる人たちは、それが当たり前として、やっていたらしい.総額でいうと巨額になる.

横浜市のバスの運転手が平均100万円の給料をもらっているということが話題になった.人口370万人の横浜と欧州の都市を比べたら、一目瞭然、一方は「利益追求」欧州はあくまで「人々のより良い生活」を追求している.

本来、市営バスや地下鉄は市民へのサービスなはずなのに「組合がうるさくて」夜は11時台で終了する.「効率が悪い」という理由で、沢山の路線が廃止された.欧州は小さな町でさえも、夜遅くまで、週末はほとんど夜中中、公共の交通機関は動いている.スウェーデンの人口数百人の小さな島への渡し船は、朝4時から夜中12時まで数分おきに運行している.夜中の12時から4時までの間、必要な場合、書いてある電話番号へ電話すると30分以内に船を出せるとしている.一人の客にでも.勿論普通の料金100円ほど.

数年前に、私のお店には数名のかつての大物政治家の秘書だった人たちが来ていた.その人たちから沢山の悪事を聞いていたが、ある時「少しぐらい下っ端に儲けさせてやっても良いだろ!」という言葉が返ってきた.ということは、一番上が額の大きい悪事をし、順番にみんなが悪事をしている・・これも年功序列というか、地位にそった悪事だろう・・・.

イジメと既得権益で、日本は滅亡してしまうのではないだろうか?