ツァイトガイストはドイツ語で、時代の精神という意味.政治運動や宗教団体でもない.誤解されやすいということと、日本ではほとんど理解されていないので、解りやすくもう一度説明しようとおもう.

Noro153+EN2011-08-25


ツァイトガイスト(以下ZMと略す・Zeitgeist Movement)は最初、ピーター・ジョセフというニューヨークのアメリカ人が、現代社会の矛盾や問題の根拠を追求し、自分自身を納得させるためにドキュメンタリー映画・The Movie を1997年に作った.これは利益のためではなかったので、試写会、上映会をやった後、ユーチューブやその他のサイトにフリーでアップした.これが大反響となった.

3部作で構成され、1はキリスト教の起源、それまでのメソポタミアやエジプトにあった様々な宗教を取り入れ人為的に作られたものである.人々を支配するための道具.2は911同時多発テロが陰謀であると説く.3は現代の貨幣資本主義はピラミッドの一番上にいるエリート達が世界中の人々を使い、行なっているゲームで、持続不可能で人類滅亡に繋がるだけ.全く人類の繁栄には貢献していない、それどころか、人々を抜け出せない奴隷としている.(個人的な解釈です)

その後、ビーナスプロジェクトを加えたドキュメンタリー、Addendum や The Moving Forward が発表された.

世界中の人々が、これらの映画に沿った(持続可能な、自然と共にある人類の繁栄という)草の根運動を開始した.

  • ZMは、政治運動ではない.全ての組織、国、政府、宗教、思想、人種、階級、などを否定する.その理由は、これらの組織は、人々を支配するために偽造されたものでしかない.そしてあらゆる組織は、人類としての繁栄や可能性を阻害するものだから.
  • 人類の歴史を見ても、人は意図的に文明を遅らせる事ができる.現代社会をみても、戦争、紛争、暴動、汚職と腐敗、エリート意識、人種差別、環境汚染、公害、伝染病、人権侵害、不平等、犯罪などが世界中に蔓延している.
  • ZMは、人類が妨害されずに(個人、社会、科学技術そして精神的に)進化、前進するための運動だ.
  • そして、人類は限りある地球の生命体のひとつであるという事.人類として経験してきた知識から、人類はひとつであると言う事実を認識しなければいけない.
  • 人類を分ける考え(国、政治、宗教、人種、など等)は古く、全く人類の自然の進化を妨げている.
  • ZMはこれらの知的見当違いを、教育や社会での運動を通し克服しようとしている.

昨日から今日にかけて、知り合いから二つの問題を指摘された.
一つは、沖縄の八重山教科書問題、二つ目は、人権侵害救済法案阻止

この二つの問題で言える事は両方とも:権力者(政府と企業)→地方行政→民衆 という問題.
二つとも利権が絡んだ中央集権と民衆支配が気になる.八重山の教科書問題は、教科書を選ぶ委員たちがすでに腐敗している事.子供達の将来、民主的学業のための選択ではなく、上から言われているから、そこにもしかして汚職があり、利権がからんでいる、などと考えずにはいられない.

日本では、ある時期(60年代の反政府学生運動など)から徹底的に「反権力や反政府運動」が弾圧され、教科書や教育、マスメディアは体制側・権力側に有利な方向へ行ってしまった.だから例えば、民主主義が何であるか、人権が何であるかというような基本が省かれている.このビデオは申し訳ないけど、極右のプロパガンダとしか思えない.

まず、国連は「組織」だから当然腐敗があるでしょう.けれど、国連総長が「韓国人であるから・・」という発想は受け入れられない.国連人権委員会からの勧告というのは今に始まった事ではなく、以前の総長の時でも何度となく、日本政府は勧告を受けている.それは女性の人権や世界の人身売買の拠点であったことが理由だ.