日本を含めた世界中がおかしなことになっているが、私が思う日本独自の問題点を書いてみる.

Noro153+EN2011-08-07


1999年に久々に日本に戻って、暫くすると少しずつ周りの様子が見えてきた.最初に感じたことは現在でもそのように感じている.私が10代のころ、1960年代に比べるとずっといろいろな意味で、閉鎖的になってしまった.若い人々は日々良くなっていると思い込まされているが、それは物質的な豊かさだけを見ているからだ.もう何年も前に同じことを某ソーシャルネットワークに書いて、散々嫌がらせを受けた.何を書いたかというと、日本の閉鎖性は自然に起ったたことではなく、日本の権力(政府、官僚、メディア)が意図したことが大成功したと、私は思っている.日本人をできるだけ外に出ないようにしたと思われる理由:

  1. 外国語教育(英語)は読み書きに重点を置くということが、戦後の文部省では決められていた.「外国語の会話ができるとみんな外へ行ってしまうので」
  2. 日本には、外国からの求人広告を禁止するという法律がある(あった)だから新聞や雑誌などのマスメディアには外国からの求人広告は皆無
  3. 学校や大学を卒業したと同時にどこかへ就職しないと、社会の正当な道からは外される.若者が外を見ないように・・・または、外国を知った人々が日本社会に影響を与えることを極力避ける.
  4. マスメディアは、世界は怖いところ、日本は世界一安全で、日本は世界一優秀である、というように日本人を誘導、操作した(している)
  5. 70年前後の学生運動や反体制にあたる芸術や音楽などが、日本の経済発展には邪魔になるので、ほとんどの大学や教育機関を山奥や辺鄙なところに隔離した.もちろん、徹底的に弾圧.


結果として、戦後日本が世界と交わるどころか、反対方向へ行ってしまった.権力にとってはとても都合の良い社会が出来上がった.だれも何も疑わない.マスメディアも日本の権力に都合の良い情報だけを流すように、情報の談合までするようになった.マスメディアは日本の経済に都合の良い盲目の大量消費を促し、人為的に需要を作り出すことが目的のようになった.

それでも、日本の人々を守る権力ならまだしも、権力にとっては人命や人の生活などより「利権・利益を優先」する.

20世紀は2度の世界戦争を経験し、21世紀は人類そのものの絶滅が危惧されている時に、日本の問題は世界の問題であり、世界の問題は日本の問題でもある.要するに、「日本人」とかなに人とか言っている余裕はなくなって、すべてが人類の問題になってしまった、と私は感じている.