今日のニュースでブラジルの犯罪率が南米一、という特集があった.原因を考えてみると、貧窮があり、金儲けに走る薬物売買の犯罪組織がある.世界中どこにでも社会からはみ出す人々はいる.資本主義は、いす取りゲームのようなもの.

ブラジルは:
・収入、仕事がないので、食べるものが無い.それで盗みや窃盗、更には殺人に至ってしまう.
・やることがないので、犯罪組織の仲間に入り、薬物に手を染める.
・金持ちをねたみ、憎む・・・

日本はブラジルと比べると、政府や社会的圧力が働いて、犯罪率は低い.しかし「いす取りゲーム」からはみ出した人々は同じように多い.
・その人たちは犯罪には走らない変わりに閉じこもる.
・自殺をしてしまう.
・または、精神異常になってしまう

共通項は、あわよくば、チャンスがあれば「勝ち組」の仲間入りをしたいという欲求だ.自分が「勝ち組」に入ると、負け組を「能力無いやつ、ばか」と卑下し、人間として扱わなくなる.

世界の勝ち組は、利益追求だけが目的になり、限りある資源のことやホームレス、餓死者のことが目に入らなくなる.多分(捕まらない限り)悪いことをしても、利益があることをすることは良いことと思っている.

例えば:
日本(世界)の製紙業や建設業は、アマゾンの原生林を伐採し、または現地の伐採業者の木材を買い取る.それがトイレットペーパーやティッシュ、新聞紙、コピー用紙になる.その大部分は違法に伐採されているが、会社の利益のためには原材料の確保は良いことだ、と
中には、ブラジルへの国際援助金として多額を森林伐採と農地化にあてる.その代わり、違法伐採に目をつぶってもらう.こうしてアマゾンの熱帯雨林は恐ろしい勢いで失われている.木が一本もなくなるまで続けるのだろうか?樹木が全くなくなった時にはどうする計画なのだろうか?その時のために大量に確保して、法外な値段で売り大もうけを考えているのだろうか?どちらにしても、そのころには人類が滅亡しているだろう.

ところで、日本の自殺は3万5千ほどが過去10年ぐらい続いているという.この自殺率も多分世界一だが、「理由の無い死亡」としての登録が、同じ時期に急激に増えて、去年か一昨年の数は8万以上というニュースを見た覚えがある.国連の人口統計局では「理由の無い死亡の半数は自殺」という基準を設けている.ということは、日本は8万人ぐらいの自殺者がいることになる.これでも担当の官僚たちが操作しているはずなので、実際は多分・・恐ろしい数だ.

(昨日かのジャパンタイムスの投書欄に、日本に住む外人が「日本の寿命の統計は信用できない」という記事があった.:http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/rc20110731a9.html / http://bit.ly/rouU61

もし、ブラジル(または世界)の犯罪者たちに衣食住が保障されたなら、ほとんどの犯罪はなくなるのではないだろうか.もし、日本の社会にいす取りゲームや負け組・勝ち組制度や村八分がなくなったら、自殺や引きこもりがなくなるのでは無いだろうか.

お金信奉で盲目になっていることには間違いない.金融資本消費主義という宗教に世界が洗脳されている.